空気圧でゴリ押し、加圧機構搭載ボールペン Tombow「 エアプレス 」

空気圧でゴリ押し、加圧機構搭載ボールペン Tombow「 エアプレス 」

こんにちは。カラシソエル(@karashisoell)です。

今回紹介するのはトンボ鉛筆の「 AirPress ( エアプレス ) 」です。
新発売のペンではありませんが、先日カラーバリエーション追加でアクティブカラーが出ました。
その中にかわいい黄色があったので購入してみました。
持っていたり知っているペンでも新しいカラーが出ると欲しくなってしまう文具好きの習性をトンボさんはおそらく知っている・・・

エアプレス は今回初めて購入しましたが、機能もさることながらペンのデザインもとても面白い。
ゴリゴリのアウトドア感漂う エアプレス の機能とデザインについて紹介していきたいと思います!

 

エアプレス 最大の特徴「加圧機構」

エアプレスという商品名からもなんとなくわかりますが、このペンは圧縮空気を使ってインクを押し出す仕組みが備わっています。
ノックするたびにインクの入ったパイプに圧縮された空気が送り込まれ、インクが押し出される作りです。
これによって、従来のボールペンではできなかったペン先を上に向けた状態での筆記や、湿った紙への筆記を可能にしています。
インドア派の私みたいな人は「…ん?そんな状況あるの?」と思ってしまいがちですが、作業現場とかアウトドアシーンではこれってとても便利なんじゃないかと思います。
使う人のニーズに応える文具、素敵ですね。

とはいえ、圧縮空気の効果が本当なのか試してみないことには始まりません。
というわけで、パッケージに記載のある「速書き」「上向き筆記」「湿った紙」についてテストを行ってみました!

本体デザインについてはテストの後に記載しています。

「速書き」テスト

画像を見てお気づきの方も多いかと思いますがこのテスト、かなりざっくりとしたものになっています。最大速度筆記ってなんだ…笑 おおよその雰囲気を確認するテストとして読んでくださいね。

上の線が落ち着いて書いた線です。
下の線は私の出せる最大の速さで書いた線です。これ以上の速さで文字を書くことは私にはできないので、「速書きしても大丈夫!」という結論でいいかと思います。

油性インクは粘りが強いので速記するとかすれるイメージですが、 エアプレス なら全然平気です。

「上向き筆記」テスト

ペン先を上に向けた状態でしばらく紙に書いてみましたが、インクが出てこなくなるということはありませんでした。
一般的なボールペンは構造上、ペン先を水平より上に向けて書いてしまうとペン先からインク芯の中に空気が入りこんでインクが出なくなります。しかし エアプレス は空気圧でインクを押し出しているので上向きで書いてもペン先から空気が入ることはありません。
普通のボールペンだとこうなります、というのもやりたかったのですが、手元にまだ新しいペンしかないのでこれに関してはいずれやってみようと思います。。

例えば、車の下にもぐって整備をするお仕事や建築の現場などでは「上向きで書けると便利」というシーンがありそうです。そういった悩みを解消する素晴らしい機能ですよね。

「湿った紙」テスト

コピー用紙に筆で水をテカテカになるくらいたっぷり塗り、そこに書いてテストしました。
油性ボールペンやゲルインクボールペンが滲んでしまうのに対し、 エアプレス の筆跡はかなりはっきりしていて視認性が保たれています。油性ボールペンもそれなりに読めますが、インクが滲んだり散ったりしていて少し汚くなってしまっています。

そして驚くべきことに、 エアプレス は水中でも書けるようです。メーカーサイトなどには記載がないので自己責任ですが。。
水をためた洗面器の中で紙に書いてみましたが問題なく書けました。ユポ紙などと組み合わせて使えば活用範囲がかなり広がりそうですよね!すごい。

テストのまとめ

3種類のテストを行いましたが、結果はすべて「加圧効果あり!」でした。トンボさんがそう謳っているんだから当たり前といえば当たり前なのですが。。

ちなみに「インクが押し出される」といってもペン先からインクがあふれてしまうということは無さそうです。100回くらい連続でノックしてみましたがインクが漏れるとか止まらないとかそういうこともありませんでした。必要以上の圧は逃すようになっているのかな。

加圧機構だけでもかなり面白いペンですが、続いてデザイン面も見ていきたいと思います!
今回の記事は長いな~…

小さくてゴツいタフボディ

エアプレス は全長12.2cm(ペン先収納時)のショートサイズのペンです。ころんとしていて手のひらに収まるサイズ感がかわいいです。これくらいのサイズだとポケットに入れていても邪魔にならないですね。
短くて太いので、本体の強度もかなり高そうです。落としたり踏んだりしてしまっても簡単には壊れそうもありません。

ペン先

ペン全体のデザインに対して、ペン先は意外とスリムなので書いている手元がよく見えます。
色は黒に近いですがグレーです。チャコールグレーという感じでしょうか、少し柔らかい印象になっています。

グリップ

エアプレス の軸は全体がエラストマーというさらさらしたラバー素材になっていて、塗れた手や手袋をした手でもしっかり握れるようになっています。使われる環境を考慮して作られていて面白いです。

グリップ部分はつるつるの透明樹脂がラバーの隙間からわずかに出っ張るデザインです。
そしてそこから中のスプリングが見えます!さらにスプリングは赤い塗装が施されていてアウトドアスポーツや工具を連想させます。なんというか、見えるか見えないかのところに挿し色を入れる感じはファッションのようでもありますね。

こうやって逆光で見たくなっちゃいますよね。透明にしてくれてありがとうございます。

メカが見える窓

透明ポイントはまだ続きます。
なんと、ペン軸の真ん中には エアプレス の特徴である加圧機構が覗ける窓が用意されています。工場見学させてくれる工場みたいじゃないですか。
窓部分はぷくっと膨らんだ樹脂がきれいです。

ノックしながら中を見ると、赤い部品がインク芯に空気を送っている動きが見えます。ここもスプリングとリンクして赤を使っているあたり、中のメカを魅せることも楽しませようとする制作側の気持ちを感じます。はい、とても楽しいです。

クリップ

クリップも変わった形をしています。ペンに付いている両端の位置をずらすことで、ワイヤーの捻じれを使って挟む作りになっているようです。

先端にはスモーククリアの樹脂がついていてホールドを補助しています。ここにワンポイントついていることでデザインとしてもさみしくなく素敵です。

可動範囲もかなり大きく、手元にあったモノ消しゴムも簡単に挟めます。ワイヤー製なので「割れそう」とびくびくしながら使わなくていい点もきっとユーザーニーズに合わせているんですね。

ノック

なんというか、金づちで打ちたくなるような形です。全体のコンセプトがはっきりと伝わってきて本当にかわいらしいペンだな~と思ってしまいますね。

機能的にも優れていて、押す面が平らで広くなっていることでかなりノックしやすいです。手袋で手がごわごわしていても簡単にノックできます。

ノック部分の下にはストラップホールもついているので、紐をつけて首から下げたりもできます。

軸の色について

今回も軸の色について紹介したいと思います。
今回紹介したのは エアプレス のイエロー(品番:BC-AP52)です。色味はゼブラのサラサクリップの黄(品番:JJ15-Y)のノック部分に近いです。

 

まとめ「AirPress」

  • アウトドアや作業現場のための機能が満載!
  • 細かいことを気にせずガシガシ強めに使える
  • デザインも機能もアウトドアや作業現場に特化したすごいペン

Tombow公式サイト:https://www.tombow.com/products/airpress/


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